重ねて現れるふたりの秘密。THE KISSが描く、共鳴のジュエリー
記念日や誕生日、プロポーズ——ふたりにとって特別な瞬間に、想いを託せるジュエリーがある。そのブランドこそ、1995年からカップルに寄り添ってきたTHE KISS(ザ・キッス)。
「LOVE & HAPPY」をコンセプトに、絆をかたちにするペアジュエリーを届けている。今回は、そんなTHE KISSの想いとこだわりについて聞いてみた。
ブランドに込められた想い
THE KISSが大切にしているのは、「LOVE & HAPPY」というコンセプトです。記念日や人生の節目に、ジュエリーを通してときめきや喜びを届けたい——そんな想いが込められています。
ファッションとしての華やかさ以上に大切にしているのは、思い出や絆をかたちにすること。トレンドを追いかけるのではなく、購入してくださった方の記念や思い出になるブランドでありたい。それが、私たちの根幹にある考え方なんです。
自分を飾るというより、「誰かとわかち合う幸せ」に寄り添えるブランドでありたいと考えています。恋人同士はもちろん、友人や家族など、大切な人との絆を深めるお手伝いができたら。
幸せを感じる瞬間の、すぐそばにいられるブランドでありたいですね。実際、店頭でお客さまがTHE KISSの商品を選んでいる瞬間を見ると、みなさん本当に素敵な笑顔をされているんです。そういう光景に出会えることが、このブランドをやっていて一番うれしい瞬間ですね。
「誰かと共有したい」という想いこそ、THE KISSの原点。自分ひとりのためではなく、大切な人とわかち合うために選ぶジュエリー。記念日という特別な日だけでなく、日常のなかにある小さな幸せも、ふたりの宝物に変えていく。

ペアで完成する秘密のモチーフ
「シンプルで永く使えること」をデザインの基本にしています。一時的なトレンドを追いかけるのではなく、10年後、20年後も大切に身につけていただける普遍的な美しさ。派手さはないかもしれませんが、長く寄り添えるような存在でありたいですね。
もうひとつの特徴は、ふたりで身につけて完成するペアデザインです。たとえば「Duet」シリーズ。2本のリングを重ねるとハートのモチーフが現れたり、ネックレスを合わせるとパズルのピースがぴったりはまったり。ふたりだけにわかる「秘密の仕掛け」を施しているんです。
一緒にいるときだけ現れるモチーフ。ふたりの時間や絆をかたちにできる、THE KISSならではのアイデアです。

人気No.1は「Duet」シリーズです。リングやネックレスを合わせることで、ハートやパズルの形が完成するデザインは、まさにTHE KISSの象徴的な存在。実はこのシリーズ、20年以上も販売しているロングセラー。ギフトにも選びやすい価格帯というのも人気の理由かもしれません。
最近では、キーリングやパドロックなど、アクセサリーに限らない展開もしています。ふたりで鍵をかけるみたいなリアルな仕掛けも、共感を得ているポイントですね。
また「THE KISS Anniversary」シリーズは、「THE KISS COUPLE’S」の少し上質なラインとして展開しています。大切な記念日や、プロポーズなど、人生の特別な瞬間に選んでいただくことが多いですね。素材も18金やプラチナを使用していて、より長く大切にしていただけるアイテムになっています。
別々だったパーツが、ひとつのハートになる瞬間。ふたりだけの秘密の合図のようなジュエリー。それは、絆を目に見えるかたちにした、小さな奇跡。THE KISSは、ペアジュエリーの魅力を多くの人に届けてきた。そしてこれからも、ずっと。
自社ファクトリーと新たな挑戦
2017年に、東京・目黒の本社に自社ファクトリーを設立しました。それまでは製造を外部に委託していたんですが、「ブランドの想いや世界観をもっと忠実に反映したい」という想いが日に日に強くなって。思い切って自社製造に踏み切ったんです。
現在は、リングへのレーザー刻印やハワイアンジュエリーの手彫りなどセミオーダーに対応。ふたりだけの記念日や、特別なメッセージを刻んだり。世界にひとつだけのジュエリーをつくることができるんです。熟練した職人との細かな連携を大切にしながら、品質とこだわりの両立を図っています。

創業から約30年。これまで主に若いカップルに支持されてきましたが、最近では年齢層も徐々に広がってきています。キーリングやパドロックといったカジュアルなアイテムも展開し始めていて、今後はそうしたライトなアクセサリーにも力を入れていく予定です。
まずは若い世代にTHE KISSの世界観を知ってもらって、「いつかはおそろいのリングを」と思っていただけるような。そんな未来につながるストーリーを、これからも描いていきたいと考えています。時代は変わっても、ふたりの絆を大切にする気持ちは変わらない。そう信じて、新しい挑戦を続けていきます。

ひとつのジュエリーが生まれるまでに込められる、見えない努力や想い。ファクトリーをつくったのは、THE KISSが単なる”商品”ではなく、想いを届けるための手段でありたいと願った証なのだと思う。
THE KISSのジュエリーには、言葉にならない「ふたりの物語」が宿っている。重ねてはじめて現れるモチーフ、想いをそっと託したデザイン、記念日を大切にする姿勢。そのすべては、ジュエリーを通じて”幸せな瞬間”をずっと残していたいから。
30年という長い時間、たくさんのカップルと一緒に歩んできたTHE KISS。ファッションの域を超えて、恋人同士の“共鳴体験”をデザインするジュエリーは、今もブランドならではの「仕掛け」にあふれている。これからもきっと、ふたりの未来にそっと寄り添い続けてくれるはずだ。