挑戦が紡ぐ新しいステンレスのかたち
フランス語で「人生」を意味するVie(ヴィー)。
身につける人の人生に寄り添えるよう、普段使いしやすいアクセサリーを取り揃えています。
Vieを率いる杉原さんは、親しみやすい笑顔と朗らかな語り口調が持ち味。新技術やアイデアに目を輝かせる、エネルギッシュなクリエイターです。
ブランド立ち上げの経緯と挑戦の軌跡、次なるステップについて話を聞きました。
妥協なき挑戦から生まれた、日本発のジュエリーブランド
ーーVieさんはステンレスアクセサリーの歴史が国内でもトップクラスに長いですよね? どういう経緯だったのでしょうか
「シルバーアクセサリーブランドの製造を手がけていたときに、取引先から相談されたのがきっかけです。国内では製造の目処が立たなかったけれど諦めたくなくて、海外までいきました。最終的に、タイの腕時計バンドの工場で試作してもらい、思いの外きれいだったので、Vieの立ち上げ時に採用しました」
ーーVie立ち上げの経緯を教えてください
「小売店から、アクセサリーを仕入れたいと直接ご連絡いただくようになりましたが、当時はブランドの製造だけを担っていたので、卸せる商品がなかったんです。お断りするのも申し訳なくて、自社ブランド立ち上げを検討しました」
ーーステンレスへの挑戦も自社ブランドの立ち上げも「要望に応えたい」という想いからだったのですね。Vieと名付けたのはどうしてですか?
「アクセサリーを身につけるシーンは数多く存在しますよね。私たちがイメージしたのは、自分らしく、普段の生活のなかで使えること。その人の人生に寄り添うアイテムになるように、フランス語の『人生(Vie)』を選んだんです」
アクセサリー素材として一般的ではなかったステンレスに新たな可能性を見出したのは、杉原さんの熱意とVieの技術力でした。
求められるなら応えたい。失敗を恐れずに突き進む未知への挑戦が、Vieのブランドアイデンティティです。
ステンレスの真の魅力とは?
ーーVieのアクセサリーは、ほとんどがステンレスですね。どうしてシルバーアクセサリーにしなかったのですか?
「シルバーアクセサリーを扱うブランドは、他にたくさんあります。どうせなら、世にないものをつくりたかったんです。アクセサリーショップやその先のお客様に、ステンレスという選択肢を提案したいと考えました」
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ーーステンレスの魅力を教えてください
「アレルギーフリーで、多くの方につけてもらえるのが魅力です。風は通した方がいいですが、24時間365日つけても問題ありません。硬くて、本来は細かい加工には向かない素材ですが、うちの技術力と体制ならアクセサリーとして加工できたということもあります」
ーーお客様からの反響が直接届くことはありますか?
「ありますよ。ステンレスアクセサリーが珍しくなくなった今でも、多くは直線的なデザインです。『ステンレスにこんなおしゃれなアクセサリーがあるなんて思いませんでした』と言われるのが、一番うれしいですね。妥協せず、ファッションアイテムとして『自分たちが買いたい』と思えるものを目指してつくっているので」
金属を削るという加工が主だったステンレスアクセサリーの世界に、Vieは金属を溶かして固める「鋳造」という手法を取り入れました。
直線的というステンレスの先入観を打ち崩す、水面の波のような曲線。諦めない挑戦心で、Vieは世の中に新たな価値を提供するブランドになったのです。
自分らしく輝く毎日を—アクセサリーが秘める力
ーーこれまで挑戦を続けられてきたVieですが、次のステップは?
「これまで、メンズやペア商品などプレゼントにお選びいただくことも多かったのですが、今は30〜40代の女性向けアイテムを充実させようとしています」
ーー具体的にはどんなアクセサリーを?
「日常使いできる、長く人生に寄り添えるというのはもちろん、僕たちの技術力で実現する都会的・洗練されたデザインのアクセサリー。身につける人が自分らしくあれるというのも大切ですね。たとえば、アレンジ次第で様々なスタイルになるロングネックレスとか」
ーートップスに合わせて形を変えられるのが素敵ですね。Vieのアクセサリーは、どういうかたちで人々のライフスタイルに溶け込んでいくのでしょうか
「想像するのは、店頭で『このアクセサリー素敵だな、あの服と合いそうだな』と思って手にしてもらえること。自宅の鏡の前でもいいですね。Vieだから、ステンレスだからではなく、素敵だなと思って手に取る。そんなアクセサリーとして、人生に寄り添えればと思います」
アレルギーフリーで、特別なお手入れをしなくとも輝き続ける。シルバーやゴールドより軽く、ストレスなくつけていられる。ステンレスアクセサリーは、毎日を忙しく生きる大人の女性にぴったりです。
毎日に素敵な魔法をかけてくれる、都会的でおしゃれなアクセサリー。
「世にないものをつくる」というVieの挑戦は、これからも続きます。
(取材・文:ジェイウェル編集部)
ステンレスの持つ機能美と洗練された都会的デザインの融合
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